歯科治療用の水質・感染対策
歯科で使われる治療用チェアの給水管内に形成される『バイオフィルムによる汚染』による、治療用の水に含まれる細菌が問題視されるようになりました。
日本でも、平成19年に「水質管理目標設定項目」に従属栄養細菌が追加されることとなりました。その目標値は、「1mlの検水で形成される集落数が2,000 CFU以下(暫定)」となっています。
現実には、多くの治療ユニットから1mlあたり、数千から数十万の細菌が検出されている現状があり、法的な整備とともに、それを実現できる設備等の環境整備が望まれます。
当医院では、うがい水・手洗い水や医療機器からの注水は、EPIOS(エピオス)という電解中性殺菌水自動供給システムを導入しておりますから水質管理は安全です。
食塩水を電気分解した時にでる水で、殺菌の主成分である次亜塩素酸を中性領域でコントロールし、優れた殺菌力を有します。食塩水を電解分解して生成されるため、残留性もなく環境にも優しく、人体に無害で、各種消毒薬より安全であり、皮膚や粘膜組織などに対する影響もありません。(飲んでも問題ありませんがあまり美味しくはありません)
内視鏡・手術機器・透析装置など医療機器の消毒、手術の創部や褥瘡、痔、水虫、アトピー性皮膚炎の消毒・治療だけでなく、厨房での食材、鮮魚の洗浄、無農薬栽培、畜産などで広く安全かつ有効に利用されています。
診療室全体にこの殺菌水を使用して、院内感染を予防しています。ほとんどの細菌・カビ・ウィルス(B型・C型肝炎ウィルス・ノロウィルス・HIV・MRSA・インフルエンザウィルス・O-157、カンジタ菌など)を瞬時に殺菌することが可能で、安心して治療を受けていただけます。
また、うがいの水に使用すると、感染予防になり、口の中の病気も早く治りますし、歯科衛生士がおこなうクリーニングでも歯周病菌やむし歯菌にも有効とされています。
(エピオス水の効果で、流しまわりの排水口にはヌメリが一切出来ません)